育児などを理由にして離職する人は多いが、働くのに十分な時間ができてきたらブランクを乗り越えてまた働きたいと考えている人は少なくない。しかし、中には社会復帰をするタイミングを逸してしまって、主婦のまま日々を過ごす人もいるようだ。

このような状況になる原因は、離職以前の働き方にこだわり、フルタイムではワークライフバランスをとるのが難しいと考えて復職を先延ばししてしまうことが挙げられる。そして次第にブランクが長くなり、更に復職が難しいと思いこむようになっているといわれている。しかし、フルタイム勤務にこだわりを持たなければ、このような悩みはすぐに解消できるはずだ。職種によっては勤務時間に大きな違いがあったり、雇用形態もパートやアルバイトにすれば、時間的な都合をつけやすくなる。時間的に働きやすい職種を探して自分でもできるものを見つけ出すのは、復職の時期を早めるためには重要だ。離職以前の職種と似ているものにしたいと考える人も多いが、それに執着していると、思うような仕事とは出会えなくなる可能性も高い。そのため、場合によっては大きく異なる職種にまで選択肢を広げて仕事探しをしてみることも必要なのだ。

求人の中には、社会復帰をしたい人のためにブランクを解消するための支援をしたり、勤務時間に融通をきかせるなどの対応をしてくれる会社も見受けられる。特に人材不足が深刻化している業界では、このような傾向が強く、復職する時期を早めたいときには魅力的だ。勤務時間の規則を確認するだけでなく、柔軟性についても考慮しておくと、育児をしているときでも復職はしやすくなるだろう。