介護や育児などのために離職をした方は、ブランクがあるため再就職が難しいと考えがちだ。確かに、新卒や第二新卒を企業は求めているかもしれない。しかし、ブランクがあっても能力面で見劣りをしなければ、復職は可能だ。むしろ、前職で鍛えられた社会人としての経験と、離職後の介護や育児経験が活かされる仕事さえあるくらいだ。そのため、ブランクがある人は、職種の選び方と転職活動を工夫することを考えてほしい。

では、どのような戦略で再就職を目指せばよいのだろうか?一般的に資格を取れば、どの業界も再就職はしやすくなるが、資格の中でも取りやすいものとそうではないもが存在する。むやみに資格を取ることに熱中してしまうと、離職期間が逆に長引いてしまうだろう。そのため、どうしてもこの職業に就くために必要な資格を取りたいと考えている人以外は、ニーズが高い基本情報技術者の資格をおすすめしたい。

IT業界は、情報の機密を重んじられるようになっているため、コンピューターに関するリテラシーが高い人材を求めている。基本情報技術者は、ITの即戦力とは必ずしもいえないが、潜在的なエンジニアとみなしやすい資格だといえる。この資格は受験料も高くなく、年に2回受験ができるので、資格取得がしやすい。そのため、ブランクのある人はITの職種に絞り、基本情報技術者の資格を取って、社会復帰を図るという手があるのだ。PC操作が得意な人や成長産業に携わりたい人は、ぜひ目指してみてはどうだろう?